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シャント(バスキュラーアクセス)とは?

腎臓は、常に身体の中のバランスを整えるべく、排出すべきものが含まれた体液、尿を作っています。この腎臓の働きが不十分な状態を腎不全と呼び、症状が悪化すると 尿に出すべき毒素が身体に蔓延する尿毒症に罹ります。ところが、腎臓は生きていく上でとても大事な臓器であるため、充分な余裕を持った構造に作られています。そのため、腎臓病の早期発見には健康診断の検尿が欠かせないのです。

安定した透析を行うには、シャントをよい状態に保つことが大切です。シャントを長持ちさせるためには、自分で毎日観察し、異常を早くみつけられるようにしましょう。気になることや異常を見つけたら早めに受診をしたり、医師やスタッフにお知らせください。

起こりやすいシャントの3大トラブル

当院では、シャントのトラブルに対して、シャント手術やPTAを行っています。
※シャント手術実績 65件(2011年)

シャントトラブルに対する手術の方法

その他血栓除去術などがあります。日帰り入院などでも手術が行えます。お気軽にご相談下さい。

シャントPTAについてシャントPTAについて

はじめに

透析治療を受けられる患者様において、いかにシャントを長持ちさせるかが、透析生活の質に大きく関わります。しかし、透析生活では多種多様なトラブルを起こす可能性があり、中でも発生率が高く、しかも治療に支障を来し、かつ迅速に解決をしなければならないのがシャント狭窄、もしくは更に進行したシャント閉塞(シャントトラブル)という状態です。当院ではシャントトラブルに対し、従来の外科的再建術に加え、経皮的血管内治療(PTA)を行っております。

シャントPTAとは

PTAは切開を伴わず、針の穿刺と血管内カテーテルを用いた比較的に浸襲の少ない処置で、先端に風船のようなものがついた特殊な器具(血管内カテーテル)を血管内に挿入し、血管の中でその風船を膨らまして狭窄をとる治療法です。通常30分程度で処置が終了し、そのまま通常の透析を行うことができます。

PTAのメリット

  • 簡便である(手技時間は30分程度・日帰り)
  • 安全性が高い(当院では術前に超音波にて血管径・血流量などの計測をします。それにより、低侵襲・短時間にてPTAを行うことが可能です。造形剤アレルギーの方も可能です)

お問い合わせ

お問い合わせはお電話にてご連絡ください(当院地域連携室・住吉まで)。検査・診療予約を行います。PTA後に帰宅可能ですが、経過を見る上で治療直後に透析を施行してからの帰宅をお勧めします。

当院のバスキュラーアクセス管理

維持血液透析のバスキュラーアクセス(以下、VA)として、おもに内シャント(以下、AVF)を、次いで、人工血管(以下AVG動脈表在化、ステント留置などを用いていますが、当院では、それらVAの管理を積極的におこなっています。

実施内容としましては、日々の患者様との相談や指導をはじめ、視診、触診、聴診によるVAの確認、また、患者様個々人のVA特性に合わせた臨時検査のほかAVFでは年に一度AVGやステントを留置されている方は半年に一度の定期的なVA超音波検査の実施VA造影検査、再循環率の測定、実血流量測定、心拍出量測定、VAによる心臓への負担を考慮し、心エコー検査の実施、DSA使用による腕頭静脈までのVAトラブルの確認や、瘤形成、静脈高血圧、スチール症候群への対応VAの造設、再建から術後のVA発達過程に至るまで、 必要な場合は、動脈の検査も実施しています。

患者様への負担の軽減や将来のVAの状態を考察し、現在使用しているVAの延命につとめ、PTA(経皮的血管形成術)や、血栓除去術の実施、やむを得ない場合はVA再建術も行います。心負荷に配慮し、VA管理から十分な血液透析効率を確保し、様々な二次的合併症の予防につとめることで患者様の日常生活動作維持、向上につながります。

当院ではVAの定期検査として、超音波エコーを用いております。血管造影のように針を刺したり造影剤を使用することなく、安全・簡便・無侵襲で行えます。通常は1年に1回検査を行いますが、脱血不良や静脈圧上昇または再循環などシャントの異常所見が考えられる場合にはその都度エコーのよる検査を行います。

当院では透析経験が豊富な、VAを熟知した専任の血管診療技師がエコー検査を行いますので
シャント血管特有のわずかな異常所見まで見逃すことはありません 。早期発見・早期治療を行うことが可能です。

良好な血液透析を行うためには、形態・機能共に優れたVA(シャント)が必要不可欠です。当院では定期的な血管エコー検査でシャントの形態を評価しています。併せてニプロ社製透析モニター 「HD02」を使用し、血液透析施行中のシャント機能を定期的に測定しています。

血管エコーによる「シャント形態評価」とHD02による「シャント機能評価」2つの異なる評価法を組み合わせることにより、シャントトラブルの早期発見、適切な時期での治療を心掛けております。

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