御挨拶
透析治療が日本で始まってから、日々透析治療は進歩しつつあります。患者さんのあらゆる検査異常や、合併症に対しての取り組みが行われ、患者さんの健康維持に有益な薬や、透析の方法が試みられています。
一昔前は、日本の病気に対する治療は「病気をなくすこと」に専念してきました。最近では、それだけではなく、「病気を予防すること」にも重視するようになりました。慢性腎臓病の予防、早期治療が提唱されています。それでも、腎臓病悪化により透析治療を余儀なくされている患者さんも今後しばらくは増加すると思われます。
近年は、治療だけではなく、「生きがい」「やりがい」「ゆとり」といった、患者さんの生活周辺の環境も整えられるような治療スタイルの需要が増えてきています。透析患者さんは透析を受けることで、就業や生活にある程度制限があるのも事実です。
今後は、透析治療を受けている患者さんが健常の人と変わらず過ごして、就業していけるような透析施設が、今後はより患者さんから求められると思っています。
当院では、平成29年2月から、「24時間いつでも透析」を提唱し、現在も当院では多くの患者さんが就業時間を気にすることなく、ライフスタイルを崩すことなく透析を受けています。安全面には十分配慮し、夜間から深夜の通常透析や長時間透析を行い、患者さん各々のタイミングで透析を行い、社会的ハンデを軽減して行くことがこの治療方法のねらいです。
当院血液浄化部では、透析治療に関しては今後も透析中だけではなく、透析後の生活の質を意識した透析方法を常に模索し患者さんに提案し、共に治療していきたいと思っています。また、日本透析医学会認定施設として、腹膜透析、在宅血液透析、アフェレーシス治療も行っており、あらゆる透析治療に対応できる設備、人員を整えています。バスキュラーアクセスセンターも有しており、シャント手術、PTA、腹膜透析カテーテル留置、人工血管等の手術治療も随時行い、透析導入から合併症に対しての治療も迅速に行っています。入院を治療を要する患者さんにも、透析治療、リハビリ、合併症の治療なども行い、社会復帰、在宅復帰を目指し治療しています。
治療、入院、透析など、ご不明な点はお気軽にご相談ください。
特長
当院は日本透析医学会認定施設に指定されており、血液透析、腹膜透析、在宅透析、血液浄化に関するあらゆる治療法を実施しております。
また、あらゆる腎臓病に対応できる腎臓専門外来を設け、腎臓に不安のある方をサポートする体制を整えております。